患者別対処法

高齢者の患者さん

高齢者の血管には特徴があります。まず血管自体が細く、普通の採血針では入らないくらい細い患者さんもいらっしゃいます。また血管壁が固く、血管に針を刺した時に手ごたえを感じるほど固い患者さんもいて、そういった時は患者さんが痛がりもう一度採血しなおしになることもあります。
しかも血管がもろくて、.しっかりと血管に針を挿入したと思ったら針が動いていないのに皮下に血液がたまるという「漏れ」が発生してしまうのです。漏れた場合採血は出来ず患者さんも痛みを感じ、しばらく黒いあざが残ってしまうこともあります。
それから血管に弾力性がないので、採血中に血が止まってしまうということです。十分な量の血液が採取できるまで時間が必要となり、結局のところ溶血してしまいます。
高齢者の患者さんの場合は、以上の特徴をふまえて良い血管を探しましょう。

小児の患者さん

小児の場合は怖がったりじっとしてくれないケースが多いので、採血を素早く終わらせる必要があります。小児の採血のコツは確実に採血できる血管を手触りで探していくことです。何度も針を刺すと精神的、肉体的にも負担が大きいので、腕で採血できる血管が中々見つからないときは足の血管も探して、手触りでしっかりと確認してから針を刺すようにしましょう。落ち着きがなかったり、じっとしていられなかったりで動く場合があるので、介助者がいる場合は腕などをしっかりと固定してもらいましょう。
小児の細い血管は採血途中に血流が弱くなる時があるので、小児に採血している手を握ったり開いたりしてもらい、血管の伸縮を利用して採血するのがスムーズです。

その他の患者さん

若く健康そうでも、注射に関しては外見だけでは判断できない場合がありますよね。注射が苦手な患者さんは意外に多いものです。そういう場面に出くわしたときにナースとしての力量が試されるのです。ここでは、注射が苦手な人のケースとして定番の三つをご紹介します。
一つ目は針が苦手という方です。針を刺す時の痛みに弱く駆血帯で若干強めに巻いて、手を握ったり開いたり気を紛らわせる動作が効果的です。
二つ目は血が苦手な方です。血をみるのを極端に恐れているようであれば横になった状態での採血を進めるのもいいでしょう。
三つ目は過去に採血での失敗を経験している人です。その場合は、針が刺さるタイミングが患者さんにわからないように採血するのがいいでしょう。患者さんにリラックスしてもらい痛みを感じることなくすぐに終わるのだと思っていただければ患者さんの負担を和らげることができます。